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杉本 俊一*; 清水 雄一; 鈴木 伸武
Chem. Express, 8(9), p.789 - 792, 1993/00
一酸化炭素とメタンの混合気体にArFレーザー光(193nm,270mJ/パルス,50Hz)を室温で照射すると、主生成物としてエタンが、副生成物としてプロパン、エチレンおよび含酸素化合物であるアセトアルデヒドが生成することを見出した。これらの生成量はいずれもメタンの含量の増加と共に増加し、メタンの含量がおよそ73mol%で最大になった。この時の量子収率はそれぞれエタン:0.26,プロパン:0.02,エチレン:0.01およびアセトアルデヒド:0.04であった。これらの生成機構について考察した。その結果、一酸化炭素とメタンとの反応によって生成するアセトアルデヒドはArFレーザー光の照射下で分解されることを明らかにした。
熊倉 稔
JAERI-M 9336, 403 Pages, 1981/02
準熱平衡状態における含酸素化合物のイオン-分子反応およひイオンのエネルギー状態について飛行時間型質量分析計を使用して研究を行った。イオンの並進エネルギーについて新しい測定方法を見出し、この方法によって含酸素化合の電子衝撃により生成されるイオンについて系列的に測定した結果、分子構造と並進エネルギーとの間に関連性があることを明らかにした。イオン-分子反応については放射線化学反応の関連において分子構造的観点から反応機構を研究し、縮合-脱離反応においては2つの反応機構があり、その反応はイオン構造によって著しく影響をうけることが明らかになった。また、イオン-分子反応の反応速度定数はイオンのエネルギー状態、および分極率によって影響をうけること、また、多原子分子におけるクラスター反応の速度定数は大きくそしてクラスターイオンは振動の自由度の増大により安定化されることが明らかになった。
熊倉 稔; 杉浦 俊男
Ber.Bunsenges.Phys.Chem., 82(12), p.1343 - 1347, 1978/00
被引用回数:3飛行時間型質量分析計を使用した新しい並進エネルギー測定法を研究した。この測定法はイオン化室内でのイオンの運動をマックスエルーボルツマン速度分布を適用しイオン化室での偏位移動量から求めるものであり、この方法によってプロパンからのCHの求められた並進エネルギー値は他の研究者によって他の方法によって求められた値と一致することが明らかになった。この方法によって種々な含素化合物からの重要なイオンであるCH,CHO,CHOH,CHCOなどの並進エネルギーをアルデヒド,ケトン,アルコール,エーテル,環状エーテルなどに系統的に分類し求めた。これら化合物の分子構造とイオンの並進エネルギーとの間に関係あることが認められた。